「書く副業」の始め方:Wordが使えればOK!50代からのKindle出版入門

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「書く副業」の始め方

定年まであと数年、あるいは退職して間もない今、これからの人生をどう設計すべきか悩んでいませんか。「再雇用でまた組織のしがらみの中で働くのは気が重い」「かといって、年金だけで暮らしていけるのか不安だ」。そんな葛藤を抱えるあなたにこそ、提案したい働き方があります。

それは、あなたのパソコンの中に眠っているスキルだけで始められる「Kindle電子出版」です。「本を出すなんて、作家や有名人のすることだ」と思っていませんか。実は今、AmazonのKindleストアでは、私たちのような一般個人の経験やノウハウが、多くの読者に求められ、立派な商品として流通しています。

特別なITスキルは一切不要です。長年の公務員生活や会社員生活で培った「Wordで文書を作る力」があれば、今すぐにでも始められます。元手をかけず、在庫も持たず、あなたの経験を「資産」に変える。元公務員である私が実践し、確かな収益を得ているこの手法は、堅実な人生を歩んできた私たち世代にこそ最適な「書く副業」です。この記事では、Word一つで始めるKindle出版の具体的なノウハウを、包み隠さずお伝えします。

  1. なぜ50代からの副業に「Kindle出版」が最強なのか
    1. 在庫リスクゼロ・元手ゼロで始められる「堅実な事業」
    2. 公務員・会社員時代の「文書作成スキル」がそのまま武器になる
    3. フロー型(労働時間の切り売り)からストック型(資産収入)への転換
  2. 「作家」になる必要はない?売れるコンテンツの正体
    1. 小説や高尚な専門書である必要がない理由
    2. 読者が求めているのは「悩み解決」と「実体験」
    3. あなたの「当たり前」は誰かの「喉から手が出るほど欲しい情報」
  3. Wordだけで完結!Kindle出版の具体的な5ステップ
    1. ステップ1:企画出し(ターゲットを過去の自分に設定する)
    2. ステップ2:執筆(Wordの機能を使った見やすい原稿作り)
    3. ステップ3:表紙作成(外注と自作の使い分け)
    4. ステップ4:KDPへの登録とアップロード
    5. ステップ5:販売開始と価格設定の戦略
  4. 読まれるための秘策「KDPセレクト」と「Kindle Unlimited」
    1. 無名でも読まれる仕組み「読み放題」の威力
    2. 1ページ読まれるごとに収益が発生するメリット
    3. Amazonという巨大集客装置を味方につける
  5. 組織を出た後の「孤独」を埋めるツールとしての出版
    1. 読者からの反応が「社会とのつながり」を生む
    2. ペンネームで新しい自分(パーソナルブランド)を確立する
    3. 再雇用に頼らず「自分の名前」で稼ぐ自信を手に入れる
  6. まとめ:まずは原稿用紙10枚分から書き始めてみよう

なぜ50代からの副業に「Kindle出版」が最強なのか

50代からの副業選びで最も避けるべきこと、それは「ハイリスクな投資」と「体力を切り売りする労働」です。退職金をつぎ込んで飲食店を始めたり、不慣れな肉体労働で腰を痛めたりしては、豊かな老後どころではありません。私がKindle出版を強くおすすめする理由は、これらすべてのリスクを回避しつつ、私たちの世代が持つ強みを最大限に活かせるからです。

「書く副業」の始め方
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在庫リスクゼロ・元手ゼロで始められる「堅実な事業」

紙の本を自費出版しようとすれば、数百万円の費用がかかり、売れ残った本の山に部屋が占領されることになります。しかし、電子書籍であるKindleには「在庫」という概念がありません。データとしてAmazonのサーバーにアップロードするだけなので、印刷代も保管料もゼロです。

必要な道具は、今あなたがお持ちのパソコンと、文章作成ソフト(Wordなど)だけ。登録料や維持費もかかりません。つまり、金銭的なリスクが完全に「ゼロ」なのです。元公務員として、石橋を叩いて渡る慎重な性格の私にとって、この「失敗しても失うものがない」という条件は、挑戦を決める最大の要因でした。失敗しても懐は痛みません。これはビジネスにおいて最強の強みです。

公務員・会社員時代の「文書作成スキル」がそのまま武器になる

「自分には売れるようなスキルなんてない」と嘆く方がいますが、それは大きな間違いです。あなたは数十年、組織の中で何をしてきましたか。起案書、報告書、マニュアル、議事録。来る日も来る日も、Wordに向かって文字を打ち込み、論理的な文章を作成してきたはずです。

その「読みやすい文書を作る力」こそが、Kindle出版における最大の武器になります。若手起業家のような派手なプレゼン能力や、YouTuberのような動画編集スキルは必要ありません。誤字脱字なく、構成を整え、誠実に情報を伝える。私たちが当たり前のようにやってきた事務処理能力は、電子書籍の世界では非常に高い基礎体力となります。Wordの使い方は、すでにプロ級の域に達していることを自覚してください。

フロー型(労働時間の切り売り)からストック型(資産収入)への転換

再雇用やアルバイトは、働いた時間に対して賃金が支払われる「フロー型」の収入です。これでは、病気や怪我で働けなくなった瞬間、収入が途絶えてしまいます。一方、Kindle出版は「ストック型」の収入モデルです。

一度出版した本は、あなたが寝ている間も、旅行に行っている間も、Amazonという巨大な書店で24時間365日販売され続けます。私が5年前に書いた処女作は、今でも毎月一定の収益を生み出し続けてくれています。まさに「自分年金」です。年齢を重ねるごとに体力が落ちていく私たちにとって、過去の労働が将来にわたって稼ぎ続けてくれる仕組みを作ることは、最大の安心材料となります。

「作家」になる必要はない?売れるコンテンツの正体

Kindle出版というと、小説や自叙伝を書くことだと誤解されがちですが、私たちが目指すのは「作家」ではなく「情報提供者」です。ここを履き違えると、自己満足な作品になってしまい、誰にも読まれません。

「書く副業」の始め方
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小説や高尚な専門書である必要がない理由

一般の書店に並ぶような、数十万字の重厚な専門書を書く必要はありません。Kindle(特に実用書ジャンル)の読者は、隙間時間にスマホでサクッと情報を得たいと考えています。文字数で言えば、1万5千字から3万字程度。原稿用紙に換算すると40枚から70枚程度です。これなら、長めのレポートを書く感覚で取り組めるのではないでしょうか。

また、文章の美しさや文学的な表現も不要です。むしろ、平易な言葉で、結論から分かりやすく書かれた文章が好まれます。役所の文書作成で培った「簡潔明瞭に伝える技術」が、ここで活きてくるのです。

読者が求めているのは「悩み解決」と「実体験」

読者がお金を出して(あるいは時間を割いて)本を読む動機は、「悩みを解決したい」か「願望を叶えたい」かのどちらかです。「定年後の手続きが面倒だ」「初めてのソロキャンプが不安だ」「Excelの関数が覚えられない」。そんな具体的な悩みに対して、解決策を提示するのが私たちの役割です。

ここで重要になるのが「実体験」です。AIが発達した現代において、ネットで検索すれば出てくるような一般論には価値がありません。しかし、あなたが実際に経験し、失敗し、乗り越えてきたエピソードは、AIには書けない唯一無二のコンテンツです。「窓口業務でクレーム対応を1000件こなした話」や「50歳から独学で宅建に合格した勉強法」など、あなたの汗と涙が染み込んだ体験談こそが、読者の心を動かすのです。

あなたの「当たり前」は誰かの「喉から手が出るほど欲しい情報」

自分にとっては当たり前の知識でも、他人にとっては未知の宝物であることが多々あります。

例えば、あなたが経理畑で長く働いていたなら、領収書の整理の仕方や、年末調整の書き方は「常識」かもしれません。しかし、新入社員や新米フリーランスにとっては、誰かに教えてもらいたい切実な悩みです。

私が最初に出版したのは、公務員時代の経験をベースにした非常にニッチな事務処理のマニュアル本でした。「こんな細かい話、誰が読むんだ?」と半信半疑でしたが、発売直後から継続的に売れ続けています。組織の中では「ただの業務知識」だったものが、組織の外に出れば「価値あるノウハウ」に変わる瞬間です。自分を過小評価せず、棚卸しをしてみましょう。

Wordだけで完結!Kindle出版の具体的な5ステップ

では、実際にWordを使って出版するまでの手順を解説します。特別なソフトは使いません。いつも通りのWord作業の延長線上に、出版というゴールがあります。

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ステップ1:企画出し(ターゲットを過去の自分に設定する)

まずは何を書くか決めます。最も書きやすく、かつ外さない方法は「過去の自分に向けて書く」ことです。「3年前、部署異動で悩んでいた自分」「10年前、子育てと仕事の両立に苦しんでいた自分」。その時の自分が、どんなアドバイスをもらえたら助かったかを考えてみてください。それがそのまま、本のテーマと構成になります。読者の顔が具体的にイメージできるほど、文章には説得力が生まれます。

ステップ2:執筆(Wordの機能を使った見やすい原稿作り)

テーマが決まったらWordで執筆を開始します。ここで一つだけ、必ず守ってほしいルールがあります。それはWordの「見出し機能」を使うことです。文字のサイズをただ大きくして太字にするのではなく、ホームタブにある「見出し1」「見出し2」というスタイルを適用して章立てを作ってください。

Kindleは、読者が文字サイズを自由に変更できるため、固定されたレイアウト(改行やスペースでの調整)は崩れてしまいます。しかし、Wordの「見出し機能」や「改ページ機能」を使って構造化しておけば、Kindleに変換された際も、自動的に美しい目次が生成され、章ごとの区切りも綺麗に反映されます。これさえ守れば、普段の文書作成と同じ感覚で書き進めて問題ありません。

ステップ3:表紙作成(外注と自作の使い分け)

電子書籍において、表紙は中身以上に重要です。書店で平積みされているのと同じく、読者はまず表紙の小さな画像を見てクリックするかを判断するからです。

デザインに自信がある方は、「Canva」などの無料デザインツールを使って自作することも可能ですが、ここだけは数千円の投資をして、プロや得意な人に依頼することをおすすめします。「ココナラ」などのスキルマーケットを利用すれば、3,000円から5,000円程度で、売れそうな高品質な表紙を作ってもらえます。これは消費ではなく、売上を伸ばすための必要な投資です。

ステップ4:KDPへの登録とアップロード

原稿と表紙ができたら、Amazonの出版サービスである「KDP(Kindle Direct Publishing)」にアカウント登録します。普段使っているAmazonのアカウントがあれば、すぐに連携できます。

管理画面から、本のタイトル、著者名、内容紹介文などを入力し、Wordファイルと表紙画像をアップロードします。プレビュー機能があるので、実際の端末でどう見えるかを確認できます。もしレイアウトが崩れていたら、Wordに戻って修正し、再度アップロードすれば良いだけです。何度やり直しても無料ですので、安心してください。

ステップ5:販売開始と価格設定の戦略

全ての手続きが完了し「出版」ボタンを押すと、審査を経て(通常72時間以内)、Amazonのサイトにあなたの本が並びます。

価格設定は自由ですが、無名の新人の場合、最初は250円から500円程度の手頃な価格に設定するのがセオリーです。「コーヒー1杯分なら失敗してもいいか」と読者に思わせる価格帯が、購入のハードルを下げてくれます。

読まれるための秘策「KDPセレクト」と「Kindle Unlimited」

「無名の個人が出した本なんて、誰も買わないのではないか」

その不安を払拭する強力な仕組みが、Amazonには用意されています。それが「KDPセレクト」です。

無名でも読まれる仕組み「読み放題」の威力

KDPセレクトに登録(Amazonでの独占販売に同意)すると、あなたの本は「Kindle Unlimited(読み放題サービス)」の対象になります。これが初心者にとって最大の追い風となります。

読者は月額料金を支払っているため、追加料金なしであなたの本をダウンロードできます。「買う」となると慎重になりますが、「読み放題の中で読む」なら、試し読み感覚で気軽にダウンロードしてくれます。これにより、知名度が全くない状態でも、多くの人に本を手に取ってもらうチャンスが生まれるのです。

1ページ読まれるごとに収益が発生するメリット

Kindle Unlimitedで読まれた場合、本が購入されなくても、「読まれたページ数」に応じて収益が発生します。現在のレートで、1ページあたり約0.4円から0.5円程度です。

「たった0.5円?」と思うかもしれませんが、塵も積もれば山となります。仮に100ページの本が100人に最後まで読まれれば、それだけで約5,000円の収益です。購入されなくても収益が発生するこのシステムは、ビジネスの立ち上げ期において大きな精神的支えとなります。毎日管理画面をチェックし、グラフが右肩上がりになっていく様子を見るのは、何物にも代えがたい喜びです。

Amazonという巨大集客装置を味方につける

ブログやホームページを一から立ち上げた場合、誰も訪問してくれない「陸の孤島」状態が数ヶ月続きます。しかし、Kindle出版は、最初からAmazonという日本最大級の集客力を持つプラットフォームの上に店を出すことができます。

適切なキーワード(例えば「定年準備」「公務員 転職」など)を登録しておけば、その情報を求めて検索したユーザーの目の前に、あなたの本が表示されます。集客というビジネスで最も難しい部分をAmazonが代行してくれる点は、私たちのような個人事業主にとって計り知れないメリットです。

組織を出た後の「孤独」を埋めるツールとしての出版

最後に、収益以外の側面についても触れておきたいと思います。それは、出版がもたらす「社会とのつながり」と「メンタルの安定」です。

読者からの反応が「社会とのつながり」を生む

公務員を辞めて一人になると、最初は自由を謳歌できますが、次第に社会から切り離されたような孤独感に襲われることがあります。しかし、本を出していると、見ず知らずの読者からレビューがついたり、SNSで感想をもらえたりすることがあります。

「あなたの本のおかげで助かりました」「勇気が出ました」。そんな言葉をいただいた時、自分の経験が誰かの役に立っていることを実感し、組織に属していなくても社会と繋がっている確かな実感を得ることができます。これは、単にお金を稼ぐ以上の、生きがいとも呼べる喜びです。

ペンネームで新しい自分(パーソナルブランド)を確立する

Kindle出版は、本名ではなくペンネームで行うことができます。現役時代、役職や肩書きで呼ばれることに窮屈さを感じていたなら、好きな名前で新しいキャラクターを作り上げてみてください。

「元・頑固課長」の殻を脱ぎ捨て、自由な視点で語るエッセイストになるのも良し、趣味のバイク愛を語るライダー作家になるのも良し。ペンネームという仮面を被ることで、普段の自分よりも大胆に、本音を語れるようになります。それは、第二の人生における新しいアイデンティティの確立にもつながります。

再雇用に頼らず「自分の名前」で稼ぐ自信を手に入れる

毎月、通帳にAmazonからロイヤリティ(印税)が振り込まれます。たとえそれが最初は数千円だったとしても、組織からの給与ではなく、自分の頭脳とスキルで稼ぎ出したお金です。

この「自力で稼げた」という事実は、強烈な自信となります。「いざとなれば、自分の力でお金を生み出せる」。そう思えるようになれば、将来に対する漠然とした不安は消え去り、再雇用先に頭を下げて居場所を確保する必要もなくなります。

「書く副業」は、単なる小遣い稼ぎではありません。定年後の私たちが、誇り高く、自立して生きていくための「精神的な支柱」を作る作業なのです。

まとめ:まずは原稿用紙10枚分から書き始めてみよう

Kindle出版は、決して選ばれた人だけの特権ではありません。Wordという使い慣れた道具と、あなたがこれまでの人生で積み上げてきた経験があれば、誰にでも挑戦できる扉が開かれています。

まずは、パソコンの前に座り、Wordを開いてみてください。そして、過去の自分に向けて、伝えたいことを少しずつ書き出してみましょう。原稿用紙10枚分、4,000文字程度でも構いません。それが集まれば、一冊の本になります。

失敗しても失うものはお金ではありません。ほんの少しの時間だけです。しかし、成功すれば、経済的なゆとりと、何より「自分の力で生きている」という大きな自信が得られます。

さあ、あなたの中に眠る資産を、世の中に出してみませんか。その一歩が、年金に頼らない自由な未来への出発点となるはずです。

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