公務員の恥は「無計画」。エクセルで完璧に管理する日本一周ルート作成術

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日本一周ルート作成術 会計実務の知恵
日本一周ルート作成術

「定年したら、気ままに日本一周でもしてみたい」。そう同僚に語っていませんか?

しかし、長年、組織の規律と計画の中で生きてきた私たちにとって、本当の意味での「気まま」は苦痛でしかありません。今日泊まる場所が決まっていない不安、予算管理ができない焦燥感。これらはせっかくの旅を「ストレスの行軍」に変えてしまいます。

私たちに必要なのは、若者のような勢いだけの旅ではなく、「緻密な計画と管理に基づいた、確実な冒険」です。

本記事では、元公務員の視点から、エクセルを駆使した「日本一周ルート管理術」をご提案します。予算の積算根拠からリスク管理、そして分割実行プランまで。「事務処理能力」という最強の武器を使って、安全かつ最高に楽しめる旅の計画書を、一緒に作り上げましょう。

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「行き当たりばったり」が公務員のプライドを傷つける理由

長年、組織の論理で生きてきた私たちが、急に「バックパッカーのような放浪」を真似ても、心から楽しめないことが多いのをご存知でしょうか。

予算超過という「管理不足」の恐怖

私たちにとって最も避けたいのは、「見込みの甘さ」による失敗です。

「なんとかなるだろう」で出発し、ガソリン価格の高騰や予期せぬ宿泊費で資金がショートする。これは単なる金欠ではなく、「自身の管理能力の欠如」として、精神的なダメージになります。「予算の範囲内で事業を完了させる」という、長年染み付いた職業倫理が許さないのです。

「無計画」は自由ではなくストレス

「今日はどこに泊まろうか」と毎日悩むことは、決断の連続です。現役時代、決裁を回すためにどれだけの根回しと準備をしてきたかを思い出してください。

旅先での毎日の「未決裁事項」の積み重ねは、脳に過度な負荷をかけます。あらかじめ「行程表(スケジュール)」があり、状況に応じて「補正」を行う。このプロセスこそが、私たちにとっての本当の「精神的自由」を保証します。

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官僚的緻密さで構築する「日本一周エクセル管理台帳」

旅の相棒は、高性能なキャンピングカーである必要はありません。使い慣れた「エクセル」こそが最強のツールです。単なる予定表ではなく、「事業計画書」として作成します。

必須項目は「日付・区間・予算・実績・乖離」

一般的な旅程表には「日付」と「行き先」しかありませんが、管理台帳には以下の項目を実装します。

  • 日付・曜日:土日祝日は宿泊費が高騰するため、色分けして視覚化します。
  • 区間(起点・終点):Googleマップで算出した走行距離を入力。
  • 予定走行距離 vs 実績:この「乖離」を毎日チェックします。乖離が累積すると、計画全体の修正(補正予算ならぬ補正日程)が必要になります。
  • 宿泊地・連絡先:車中泊予定の「道の駅」や「RVパーク」の情報を記載。特に「入浴施設までの距離」は重要です。
  • 予算(費目別):ガソリン、食費、宿泊、雑費に分類。
  • リスク要因:その時期の台風、積雪、通行止めの可能性を備考欄に入力。

「予備費」と「調整日」という安全装置

公務員なら誰でも知っている「予備費」。これを旅にも適用します。

資金面では、総予算の20%を「使途を特定しない予備費」として計上します。これは車両トラブルや、体調不良時のホテル避難用です。

時間面では、1週間のうち1日を完全な「調整日(非稼働日)」として設定します。移動せず、コインランドリーで洗濯をしたり、エクセルの入力を整理したりする日です。この「空白」があるからこそ、不測の事態が起きても全体のスケジュールが破綻しません。

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失敗しないルート策定「ブロック分割攻略法」

日本一周は約12,000kmにも及びます。これを一筆書きで達成しようとすると、期間は3ヶ月〜半年。体力と集中力が続きません。ここでおすすめするのが、日本をいくつかの「ブロック(管区)」に分け、季節ごとに攻略する「分割発注方式」です。

第1管区:北海道・東北(夏期限定)

梅雨のない北海道は6月〜8月がベストシーズンです。フェリーの予約という「確実な期日」が発生するため、ここを基準にスケジュールを逆算します。

東北の沿岸部は復興道路など整備が進んでいますが、距離が長いため、1日あたりの走行距離を200km以下に抑える設定が肝要です。

第2管区:日本海側・九州(春・秋)

冬の日本海側は豪雪でリスクが高すぎるため、春か秋に設定します。特に九州は、食事が美味しく予算オーバーしがちです。「食費」の配当予算を厚く配分し、その分「宿泊費」を道の駅や車中泊スポットで削減する、といった「費目の流用」を計画段階で組み込みます。

酷道・険道を避ける「バイパス優先主義」

「絶景」を求めるあまり、離合困難な山道(いわゆる酷道)を選ぶのはリスク管理上NGです。

エクセルには、道路の「規格」もメモしておきましょう。私たちは冒険家ではありません。あくまで「安全に帰還すること」が最優先任務です。幹線道路(国道1号、4号など)を軸に、確実に進めるルートを選定してください。

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100万円の決裁を自分に下す「コストシミュレーション」

「日本一周にはいくらかかるのか」。この問いに対し、明確な積算根拠を持つことが不安払拭の鍵です。標準的なモデルケース(軽自動車・分割合計60日程度・質素倹約)での試算です。

変動費:ガソリン代は「高めに」見積もる

走行距離12,000km ÷ 燃費15km/L = 800L。

リッター170円で計算すると、136,000円です。

しかし、エアコン使用や山道での燃費悪化、ガソリン価格変動を見込み、係数1.2を掛けた「約17万円」を計上します。これが「保守的な見積もり」です。

宿泊・施設利用費:グレーゾーンを排除する

近年、「道の駅」での車中泊マナーが厳格化しています。「休憩」は認められていますが、キャンプ行為は禁止です。

公務員として「ルール違反」は絶対に避けなければなりません。したがって、週に2回は有料のRVパークやビジネスホテルを利用する前提で予算を組みます。

(3,000円×20泊)+(無料・仮眠×40泊)= 約6万円。これに入浴費(600円×60日=36,000円)を加算します。

食費・雑費:地域経済への貢献

自炊ばかりでは旅の醍醐味が薄れますし、地域経済への貢献も元公務員としての務めです。

1日3,000円×60日=18万円

これに、車両メンテナンス費、フェリー代、観光費、そして前述の予備費20万円を加えると、総額は約80万円〜100万円となります。

この金額を「高い」と感じるか、「夢の実現対価として適正」と判断するか。エクセル上で数字を操作し、ご自身の退職金や貯蓄と照らし合わせて「決裁」を下してください。

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計画を実行に移す:PDCAサイクルの実践

エクセルで完璧な計画ができたら、いよいよ出発です。しかし、計画は作って終わりではありません。

毎晩の「日次決算」が旅を深くする

旅先での夜、エクセルを開き、その日の走行距離と支出を入力する。予定通りに進んだか、予算内に収まったかを確認する。この「日次決算」の時間こそが、私たちにとっての精神安定剤になります。

予定より進んでいれば、翌日は少し良いランチを食べる。遅れていれば、早めに出発する。この微調整の繰り返しが、旅の質を高めます。

記録は資産になる

公務員時代、作成した文書は組織のものでしたが、この旅の記録は「個人の資産」です。

エクセルに蓄積された詳細なデータ(どこで何を食べ、いくら使い、どんな道路状況だったか)は、帰宅後にブログやKindle出版をする際の、一級の一次資料となります。

「感情」だけでなく「データ」に基づいた旅行記は、同じような性格の読者にとって非常に有益な情報源となります。

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