定年退職後、夢だった日本一周の旅へ。「でも、年金だけで資金は持つだろうか?」そんな不安を抱える50代へ。貯金を切り崩すだけの旅は、精神的にも辛いものです。もし、旅をしながら月5万円の収入が自動的に入ってくるとしたらどうでしょう?
元公務員であり、現在は再雇用に頼らず自由な生活を送る筆者が、出発前に構築すべき「ブログ」と「Kindle出版」の基盤作りを徹底解説します。旅の記録を「資産」に変え、ガソリン代を不労所得で賄う。そんな「攻めのセカンドライフ」を実現するための具体的なロードマップをお渡しします。
旅と仕事の両立は「不労所得」作りから。出発前の準備が9割
「定年後は、バイクで日本一周をしてみたい」
「退職金を取り崩すだけの生活ではなく、旅先でも収入を得たい」
長年、組織の歯車として勤め上げた私たちにとって、自由な旅は憧れです。しかし、現実はシビアです。ガソリン代、宿泊費、食事代。旅を続ければ続けるほど、通帳の残高は確実に減っていきます。この「減っていく恐怖」を抱えたままでは、目の前の絶景も心から楽しめません。
そこで提案したいのが、旅に出発する前に、月5万円を自動的に稼ぐ仕組み(基盤)を作っておくことです。
私が実践し、推奨するのは「ブログ」と「Kindle電子出版」の組み合わせです。これらは、あなたがハンドルを握って走っている間も、温泉に浸かっている間も、24時間365日休まずに稼働し続ける「資産(ストック)」となります。
アルバイトのように時間を切り売りする「フロー型」の収入ではなく、過去に作ったコンテンツが収益を生む「ストック型」の収入源を持つこと。これこそが、心からの自由を手に入れるための唯一の戦略です。出発前の今この瞬間から、種まきを始めましょう。
日本一周をコンテンツ化する「旅ブログ」の設計図
旅の記録を残すためにブログを始めようと考えている方は多いでしょう。しかし、単なる「日記」では、残念ながら収益を生むことはありません。旅ブログを「稼げるメディア」に変えるための設計図をお渡しします。
日記ブログは稼げない?読者が知りたい「情報」への変換術
多くの人が陥る間違いが、「今日は〇〇岬に行きました。景色が綺麗でした。ランチのカツ丼が美味しかったです」という、主語が「私」の日記を書いてしまうことです。あなたの家族や友人なら喜んで読むでしょうが、見ず知らずの検索ユーザーにとって、それは無価値な情報です。
収益化できるブログとは、読者の「悩み」や「知りたいこと」を解決するブログです。あなたの旅の経験を、以下のように「情報」へ変換してください。
- × 日記: 「〇〇キャンプ場は静かでよかった。」
- 〇 情報: 「〇〇キャンプ場のバイク乗り入れ可否と、近隣のスーパー・温泉情報まとめ」
- × 日記: 「雨の中走って大変だった。」
- 〇 情報: 「雨の国道〇〇号線、滑りやすいマンホール箇所と屋根付き休憩スポット」
このように、これからそこへ行く人が「知りたい」と思うニッチな情報を発信することで、検索エンジンからのアクセスが集まります。特に「バイク駐輪場の有無」「フェリーの固定方法」「安宿のWi-Fi速度」といった、ガイドブックには載っていない”現場の一次情報”こそが、最大の武器になります。
旅先で更新するためのスマホ・タブレット活用術
日本一周中は、毎日パソコンを開いてじっくり記事を書く時間や体力がないことも多いでしょう。そこで重要なのが、スマホやタブレットを活用した「隙間時間の執筆」です。
- 音声入力の活用: 走行中にインカムで話した内容を録音しておいたり、休憩中にスマホの音声入力で下書きを作ったりすることで、キーボードを打つ手間を大幅に削減できます。
- 写真の整理: その日の写真は、その日のうちにクラウドにアップし、ブログに使うものだけ選定しておきます。
- 60点主義: 完璧な記事を目指して更新が止まるより、60点の出来でも現地の熱量が冷めないうちに公開する方が価値があります。リライト(修正)は、雨で停滞した日や、帰宅後にいくらでもできます。
まずは出発前にWordPress(ワードプレス)でブログを開設し、操作に慣れておくことが必須です。無料ブログサービスではなく、自分の資産となるWordPressを選ぶ理由は、突然のアカウント削除リスクがなく、広告を自由に貼れるからです。
旅費を自動で稼ぎ出す「Kindle出版」の資産構築
ブログが育つまでには時間がかかりますが、Kindle出版は比較的早く成果が出やすい手法です。元公務員の私が最もおすすめする「自分年金」の柱です。
旅の経験そのものがネタになる!Kindle企画の立て方
「自分には本なんて書けない」と思う必要はありません。Kindle出版で求められているのは、高尚な文学ではなく、特定の誰かに役立つ「実用書」や「体験記」です。
特に「定年退職」×「日本一周」というテーマは、同世代にとって非常に魅力的なコンテンツです。
- 準備編: 「50代からの日本一周装備リスト」「公務員を辞めて旅に出るまでの手続き全書」
- 実践編: 「原付二種で巡る!西日本2000円以下の宿ガイド」「雨の日のツーリング、メンタル維持術」
- 写真集: 「日本の灯台100選 バイクと巡る旅」
このように、旅のプロセスそのものを切り取って書籍化することができます。ブログ記事をまとめて一冊の本にすることも可能です。ブログが集客装置となり、Kindle本の購入へ繋げるという相乗効果も期待できます。
出発前に3冊出版せよ!月5万のベーシックインカムを作る
旅に出る前に、最低でも3冊は出版しておくことを強くおすすめします。なぜなら、Kindleには「Kindle Unlimited(読み放題サービス)」という強力な仕組みがあるからです。
あなたの本が購入されなくても、読み放題会員に読まれたページ数に応じて収益(1ページ約0.5円)が発生します。無名の新人作家でも、表紙とタイトルさえ魅力的であれば、中身をパラパラとめくってもらうだけで収益になるのです。
3冊あれば、読者は「この人の他の本も読んでみよう」と回遊してくれます。私が退職後に月5万円〜10万円を安定して稼げるようになったのも、この「既刊本」が24時間働いてくれているおかげです。旅先であなたが寝ている間に、あなたの本が誰かに読まれ、翌朝の朝食代やガソリン代を稼いでくれる。この感覚を一度味わえば、もう元には戻れません。
元公務員が教える「旅する個人事業主」の税金と開業届
最後に、元会計担当として税金の話をしておきます。ブログやKindleで収益を得るようになると、あなたは立派な「個人事業主」です。
旅をしながら稼ぐことの最大のメリットは、「旅費の一部を経費にできる可能性がある」ということです。
取材として訪れた場所の交通費、ブログ執筆に使ったカフェ代、レビュー用に購入したキャンプ道具。これらは、事業に関連する支出として適切に処理すれば、経費として計上できます。(※税務上の判断は個別の状況によります、税務署へ確認しましょう。)
ただし、開業届を出すタイミングには注意が必要です。もし退職後に失業手当(基本手当)を受給する予定がある場合、安易に開業届を出すと「就職した(自営業を始めた)」とみなされ、手当がもらえなくなる可能性があります。
- 失業手当受給中: 開業届は出さず、準備期間(執筆やブログ構築)に充てる。
- 受給終了後・再就職手当狙い: タイミングを見計らって開業届と青色申告承認申請書を提出する。
このあたりの戦略は、出発前の資金計画に大きく影響します。管轄のハローワークや税務署のルールを事前に確認し、賢く立ち回りましょう。
まとめ:旅の終わりは新しいビジネスの始まり
日本一周の旅は、いつか終わります。しかし、旅を通じて構築した「ブログ」と「Kindle」という資産は、旅が終わった後も残り続けます。
旅を終えたあなたは、もはや「ただの定年退職者」ではありません。「日本一周を成し遂げ、その過程を発信して収益化できる個人事業主」へと進化しています。その経験と実績は、次のビジネス(講演、コンサル、執筆依頼など)への切符になるでしょう。
月5万円の副収入があれば、年金と合わせて十分に豊かな老後が送れます。再雇用の判を押す前に、まずは自分の力で稼ぐ準備を始めてみませんか。パソコン一台とバイクがあれば、私たちの可能性は無限大です。
さあ、最高の旅と、新しい人生の準備を始めましょう。


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