元公務員が実証!退職後5年間のKindle出版収益記録と「自分年金」構築術

元公務員が実証!退職後5年間のKindle出版収益記録と「自分年金」構築術 【稼ぐ】ネット収益化メソッド
元公務員が実証!退職後5年間のKindle出版収益記録と「自分年金」構築術

公務員として定年まで勤め上げれば安泰、そんな神話はとっくに崩れ去りました。かつて霞が関の庁舎で業務に追われ、組織の論理の中で生きていた私も、退職を目前にして「年金だけで本当にこれからの長い老後を、趣味の車やバイクを楽しみながら生きていけるのか」という強烈な不安に襲われました。再任用制度を利用して、現役時代の半分以下の給与で、かつての部下に使われる日々を選ぶのか。それとも、組織の看板を下ろし、個人の力で生きる道を探すのか。

私が選んだのは後者でした。しかし、リスクの高い投資や怪しいネットビジネスには手を出したくありません。元会計担当としての慎重な計算の末にたどり着いたのが「Kindle出版」という選択肢でした。在庫リスクゼロ、初期投資ゼロ。必要なのはPC一台と、これまでの経験だけ。

あれから5年。私は退職金に一切手を付けることなく、電子書籍の印税とブログの広告収益だけで暮らしています。これは特別な才能があったからではありません。「公務員として当たり前にやってきたこと」を少し応用しただけです。本記事では、元国家公務員の私が実践してきた5年間の収益記録と、誰にでも再現可能な「自分年金」の構築プロセスを、一切の脚色なくお伝えします。

【公開】退職後5年間のKindle出版収益推移とその現実

退職後の5年間、私がどのようにしてKindle出版からの収益を積み上げてきたのか。華々しい成功譚ではなく、泥臭い現実の数字の動きをお伝えします。これは、一発逆転のギャンブルではなく、レンガを一つ一つ積み上げるような、極めて公務員的な作業の結果です。

元公務員が実証!退職後5年間のKindle出版収益記録と「自分年金」構築術
元公務員が実証!退職後5年間のKindle出版収益記録と「自分年金」構築術

1年目:「時給換算数百円」の絶望と、それでも続けた理由

退職して最初の1年は、正直に申し上げて苦難の連続でした。公務員時代に作成していた公文書と、一般読者が求める「読みやすい本」とのギャップに苦しみました。

最初の1冊目を出版した月の収益は、わずか数千円。執筆にかけた時間を考えれば、時給換算で数百円にも満たない金額です。「これなら再任用で働いた方がマシだったのではないか」という焦りが頭をよぎりました。

しかし、私はそこで止めませんでした。なぜなら、Kindle出版の仕組みが「ストック型」であることを理解していたからです。1冊目の本は、2冊目を書いている間も、24時間365日、私の代わりにAmazonという巨大な市場で営業を続けてくれます。単月のフロー所得ではなく、資産としてのストック所得を積み上げているのだと言い聞かせ、来る日も来る日も執筆を続けました。1年目が終わる頃には3冊を出版し、ようやく月5万円以上の収入が見え始めました。

3年目:既刊本が積み上がり「不労所得」が予想以上に増える

転機が訪れたのは3年目です。この頃には出版数が12冊を超えていました。すると、不思議な現象が起きます。新刊を出さなくても、過去に出版した本が毎月一定数読まれ続けるのです。

特に、私の専門であった会計知識を初心者向けに噛み砕いた解説本が、ロングセラーとして定着しました。

この段階で、月の印税収入が生活費の基盤を支えるレベルに達しました。20万円を超える月額収益の数字を見た時、私は初めて「組織に守られなくても生きていける」という確信を得ました。朝起きて、KDP(Kindle Direct Publishing)の管理画面を開くと、寝ている間に数千円、時には数万円の収益が発生している。この安心感は何物にも代えがたいものでした。

5年目:完全定着した「自分年金」システムと安定収益のカラクリ

そして現在、5年目です。もはやKindle出版は私の生活の一部であり、完全に自動化された「自分年金」システムとして機能しています。

現在の収益構造は非常に堅牢です。新作の爆発力に頼るのではなく、30冊近い既刊本(バックリスト)が、それぞれ少しずつ稼いでくれるのです。1冊が月に5,000円しか稼がなくても、30冊あれば15万円以上。中には月に数万円を稼ぐエース級の本も数冊あります。そうなれば、簡単に月額収益は20万円を超えます。

これらを合算することで、もし私が病気で1ヶ月寝込んで執筆できなくても、収入が途絶えることはありません。これこそが、私が目指した「年金ゼロでも恐くない」状態の完成形です。再雇用であくせく働く元同僚を横目に、私は平日の空いた道路で愛車を走らせ、旅先で次の本の構想を練っています。

なぜ「元公務員」にKindle出版が最強のビジネスなのか

多くの人は「本を書く」という行為に対して、「作家のような文才が必要だ」と勘違いしています。しかし、5年間の経験から断言します。Kindle出版で稼ぐために必要なのは、文才ではなく「構成力」と「継続力」です。そしてこれらは、公務員が最も得意とするスキルなのです。

役所で鍛えられた「文書作成能力」と「構成力」が最大の武器

公務員の仕事は、文書に始まり文書に終わると言っても過言ではありません。起案文書、報告書、仕様書などの契約書類、予算要求資料、事業計画書。私たちは現役時代、論理的で、誤解を生まない、正確な文章を書く訓練を徹底的に受けてきました。

このスキルは、Kindle出版において最強の武器になります。特に「ハウツー本」や「解説本」のジャンルでは、情緒的な表現よりも、情報を整理し、体系立てて伝える能力が求められます。

例えば、「複雑な手続きを分かりやすく解説する」ことにかけて、公務員の右に出る者はいません。私が書いた会計処理の解説本が売れたのも、難しい専門用語を使わず、実務に即した平易な言葉で構成したからです。役所言葉を「読者目線」に翻訳するだけで、それは立派な商品になるのです。

再任用を選ばず「個人の信用」を積み上げる生き方

再任用制度は、経済的な安定をもたらす一方で、精神的な充足感を得にくい側面があります。かつての部下が上司になり、責任ある仕事からは外され、補助的な業務に従事する。そこに「個人の信用」は積み上がりません。しかも継続して働けるのは、65歳まで。そして5年後には無職になります。さらに、この5年間は、まだ挑戦できる情熱が心の中にありますが、5年後はどうでしょう。つまり、60歳から65歳までの5年間は、何かにチャレンジする最後のチャンスともいえます。再任用では、チャンスを生かせないのです。

一方、Kindle出版は、すべての評価が「著者」である自分自身に帰属します。「この著者の本は分かりやすい」「次もこの人の本を買いたい」。読者からのレビューや評価は、組織の肩書きではなく、私という個人への信頼の証です。

定年後の人生において、誰かから直接感謝され、個人として認識される喜びは、金銭以上の価値があります。元公務員という「堅い」イメージも、読者にとっては「真面目で信頼できる著者」というプラスのブランディングになります。

初期費用ゼロ・在庫リスクゼロが会計実務経験者にとって魅力的な理由

会計実務に携わっていた人間として、ビジネスを始める際に最も重視するのは「損益分岐点」と「リスク管理」です。飲食店や不動産投資は、多額の初期投資が必要であり、回収できないリスクが常に伴います。退職金を注ぎ込んで失敗すれば、老後は破綻します。

その点、Kindle出版のビジネスモデルは最強です。

AmazonのKindleダイレクト・パブリッシングを利用すれば、出版費用は無料。在庫を抱える必要もないため、倉庫代も廃棄ロスも発生しません。売れた分だけ手数料が引かれ、残りが利益になる。つまり、赤字になる可能性が構造的にゼロなのです。リスクがないビジネスモデルです。

この「負ける要素がない」という点は、石橋を叩いて渡る慎重な公務員気質の私にとって、参入を決める決定的な要因でした。

退職金を1円も使わずに稼ぐための「堅実出版戦略」

私が5年間で築き上げたのは、一発屋のギャンブルではありません。地味ですが、確実に右肩上がりの収益を作るための戦略です。ここでは、退職金を死守しつつ、収益を生み出す具体的なノウハウを公開します。

ベストセラーを狙わず「ロングテール」で稼ぐ公務員的思考

商業出版の世界では、初速で数万部売れるベストセラーが求められます。しかし、個人が行うKindle出版では、その必要はありません。むしろ、ニッチでもいいので、特定の悩みを抱える人に長く読まれ続ける本を目指すべきです。

私が実践したのは「ロングテール戦略」です。例えば、「経理全般」という広いテーマではなく、「契約手続きにおける仕様書の書き方」のように、ターゲットを絞り込みます。

読者数は少ないですが、その情報を求めている人にとっては唯一無二の教科書となります。競合がいないため、一度検索上位に入れば、数年にわたって購入され続けます。こうした「小さな金脈」を数十個作ることが、安定収入への近道です。

Kindle Unlimited(読み放題)を主軸にした収益最大化のコツ

Amazonには「Kindle Unlimited」という読み放題サービスがあります。実は、個人のKindle出版において、このサービスへの対応が収益の要となります。

KDPセレクトというプログラムに登録すると、本が購入されなくても、読まれたページ数に応じて配当金が支払われます。

無名の元公務員が書いた本を、いきなり1,000円や2,000円で購入するのはハードルが高いものです。しかし、読み放題の対象であれば、読者は「試しに読んでみるか」と気軽にダウンロードしてくれます。

私は、購入よりもこの「読まれたページ数」による収益(KENP)を重視しました。最後まで読んでもらうために、目次を工夫し、章ごとに完結する読みやすい構成を心がける。これにより、知名度が低いうちから収益を確保することができました。

執筆ジャンルは「実務経験」と「趣味」の掛け合わせで決める

「何を書けばいいかわからない」という声をよく聞きますが、公務員生活数十年の中には、必ずネタが眠っています。

私がおすすめするのは、公務員としての「実務経験」を深く掘り下げた内容とすること、あるいはプライベートの「趣味」を別々の柱として走らせることです。

実務経験系(例:事務処理術、整理整頓術、地域行政の裏話など)は、信頼性が高く、ビジネス層に読まれます。

一方、趣味系(例:私の場合は、パソコン、車やバイク)は、共感を得やすく、ファンを作りやすい傾向があります。ただし趣味は競合が激しいので、メインは仕事系をおすすめします。

この2軸を持つことで、片方のジャンルの人気が落ちても、もう片方でカバーすることができます。また、執筆作業自体も、堅いテーマと柔らかいテーマを行き来することで、飽きずに続けることができます。

5年間で直面したスランプとそれを乗り越えたマインドセット

順風満帆に見えるかもしれませんが、5年間ずっと書き続けられたわけではありません。ネタが尽きたり、モチベーションが下がったりする時期もありました。

ネタ切れの恐怖を克服した「日常のログ化」習慣

3年目を過ぎた頃、書くことが何もないという「ネタ切れ」の恐怖に襲われました。公務員時代の知識は出し尽くし、趣味の話題も一巡してしまったのです。

そこで私は、日々の生活そのものをコンテンツ化する「ログ化(記録)」の習慣を取り入れました。

例えば、新しいパソコンを買ったら、その選び方と設定手順を記録する。年金の手続きに行ったら、その書類の書き方と注意点を記録する。庭の草刈りをしたら、効率的な道具の使い方を記録する。

高齢化社会において、私たちシニア世代の「日常の困りごととその解決策」は、同じ悩みを持つ同世代にとって貴重な情報源になります。日常の全てがネタになると気づいてからは、書くことに困らなくなりました。

孤独な作業を支えたのは「組織に依存しない」という強烈な自負

執筆は孤独な作業です。公務員時代のように、周りに同僚はおらず、雑談する相手もいません。PC画面に向かい続ける日々に、ふと寂しさを感じることもありました。

しかし、私を支えたのは「もう二度と、組織の理不尽な命令には従わない」という、ある種の反骨心にも似た自負でした。そしてストレスのない暮らしが実現できることです。

自分の力で稼ぐということは、自分の時間を完全にコントロールできるということです。嫌な上司も、無意味な会議も、形だけの決裁もありません。この自由を守るためなら、孤独な執筆作業など苦ではない。そう自分に言い聞かせ、キーボードを叩き続けました。結果として、その孤独な時間が、私に経済的自由をもたらしてくれたのです。

年金崩壊時代、電子書籍はあなたの「第2の年金」になる

今、公務員を退職しようとしているあなた、あるいは既に退職されたあなたへ。年金制度の先行きは不透明ですが、嘆いていても口座の残高は増えません。しかし、私たちには何十年も社会で働き、培ってきた「経験」という資産があります。

印税という資産は、あなたが寝ている間も働き続ける

電子書籍の最大の魅力は、一度作ってしまえば、それが半永久的に残る資産になることです。私はこれを「第2の年金」と呼んでいます。

限られた金額の年金とは異なり、この第2の年金は、努力した分だけ、毎月チャリンチャリンと口座に振り込まれ続けます。あなたが旅行に行っている間も、孫と遊んでいる間も、Amazonという優秀な販売員があなたの知識を売り続けてくれるのです。

今から始める人が最初にやるべき「たった一つ」のこと

もし、この記事を読んで少しでも心が動いたなら、今日やっていただきたいことが一つだけあります。

それは、パソコンのワープロソフト(Googleドキュメントなど)を開き、「自分史の目次」を作ることです。

あなたがどんな仕事をしてきたか、どんな失敗をし、どう乗り越えたか。どんな趣味を持ち、何に情熱を注いできたか。

特に、現役時代に悩んだこと、相談されたことなどは、貴重な情報になります。

その目次の一つ一つが、将来のKindle本のタイトルになります。

完璧な文章を書く必要はありません。まずは、あなたの頭の中にある経験という資産を、文字という形にして外界に出してみてください。そこから、あなたの「年金ゼロでも恐くない」新しい人生が始まります。

元公務員の私にできたのですから、あなたにできないはずがありません。さあ、一緒に「個人ビジネス」の世界へ踏み出しましょう。

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