「定年後、再雇用でかつての部下に使われるのは耐えられない」
「でも、組織を離れて一人でやっていく自信もない…」
そんな葛藤を抱えていませんか?
長年、公務員として「ミスは許されない」「前例に従え」と叩き込まれてきた私たちにとって、正解のない民間や副業の世界は恐怖の対象でしかありません。
しかし、その「公務員マインド」こそが、あなたの定年後の自由と収入を阻む最大の壁なのです。
この記事では、元公務員である筆者が、染みついた「前例踏襲」思考を捨て、失敗を資産に変える「トライ&エラー」の思考法を伝授します。退職金を取り崩すだけの老後から脱却し、平日ツーリングを楽しむような「稼げる自由人」になるためのマインドセット変革。今こそ、心の決裁印を自分自身で押す時です。
「前例踏襲」が定年後のリスクになる理由
公務員の世界では、「前例踏襲」は業務を円滑に進めるための鉄則でした。過去の事例に従えば、大きなミスを防げますし、説明責任も果たしやすいからです。しかし、この思考停止こそが、定年後の「稼ぐ力」を奪う最大の敵となります。

「正解」を探し続ける病
公務員試験には正解があり、日々の業務にも法令やマニュアルという正解がありました。私たちは無意識のうちに「どこかに正解があるはずだ」と信じ込んでいます。
しかし、ブログ運営やKindle出版、あるいは小規模な起業において、最初から用意された正解はありません。「何が読者に受けるか」「どうすれば売れるか」は、やってみなければ分からないのです。
「正解が分からないから動けない」と立ち止まってしまうこと。これこそが、ビジネスの世界では「機会損失」という致命的なリスクになります。
減点主義から加点主義への転換
役所の評価制度は、基本的に減点主義です。ミスをすれば評価が下がり、何もしなければ(ミスをしなければ)現状維持が守られます。だからこそ、私たちは「失敗しないこと」に全力を注いできました。
一方、個人で稼ぐ世界は「加点主義」です。
10回挑戦して9回失敗しても、1回大きな成功があれば、それは素晴らしい成果として評価されます。むしろ、9回の失敗から得たデータこそが、次の成功を生む貴重な資産になるのです。
「失敗したら終わり」ではなく、「失敗は成功へのプロセス」と捉え直すこと。これができなければ、いつまで経ってもの再雇用の椅子にしがみつくしかなくなります。
元公務員が陥りやすい「完璧主義」の罠
真面目な公務員ほど、副業や新しい挑戦を始める際に「完璧」を求めがちです。しかし、この完璧主義こそが、収益化を遠ざける大きな要因となっています。
準備だけで半年終わる人たち
「ブログを始めよう」と思ってから、サーバーの比較検討、SEOの専門書の読破、デザインの微調整に数ヶ月をかける人がいます。これは典型的な公務員マインドです。
「予算要求」や「事業計画」のように、完璧な計画書を作ってからでないと走り出せない癖が抜けていないのです。
個人ビジネスのスピード感は、役所とは桁違いです。あなたが完璧な準備をしている間に、ライバルは不完全ながらも記事を公開し、読者の反応を見て改善を進めています。
半年かけて準備した100点の記事を1本出すより、60点の記事を毎週出し、反応を見ながら修正していく方が、圧倒的に早く結果が出ます。
1円も稼いでいないのに税金の心配をする
「副業で稼いだら、確定申告はどうすればいいのか?」
「住民税で会社にバレないか?」
まだ1円も稼いでいない段階で、こうした心配をするのも元公務員の特徴です。私たちはリスク管理のプロフェッショナルでしたから、起こりうる問題を事前に潰しておきたい気持ちは痛いほど分かります。
しかし、その心配は「稼いでから」で十分間に合います。皮肉なことに、税金の心配をして行動を躊躇している人のほとんどは、心配が必要になるほどの収益を上げることなく終わります。
リスクをゼロにしようとするのではなく、「致命傷にならない程度のリスクなら許容する」という姿勢が必要です。
「トライ&エラー」を楽しむための具体的思考法
では、どうすれば長年の「公務員マインド」を脱ぎ捨て、軽やかに挑戦できる自分になれるのでしょうか。ここでは、明日から実践できる具体的な思考法を紹介します。
すべてを「実験」と捉える
新しいことを始める時、「成功させなければならない」と気負う必要はありません。「これは一つの実験だ」と考えてみてください。
例えば、Kindle出版に挑戦するとします。
「売れなかったら恥ずかしい」「低評価がついたらどうしよう」と考えるのではなく、「公務員の退職金事情について書いたら、どれくらいの人が興味を持つか実験してみよう」と考えるのです。
実験であれば、結果がどうあれ「データ」が取れれば成功です。
「このタイトルではクリックされなかった」というのも立派なデータです。次はタイトルを変えて実験すればいいだけのこと。そう考えれば、失敗への恐怖はずっと小さくなります。
「小さく・早く」失敗する
役所のプロジェクトは大規模で、失敗の影響も甚大ですが、個人の挑戦は小さく始めることができます。
ブログなら無料テーマで書き始めればいいし、Kindle出版なら数千文字の短い本から出せばいいのです。コストをかけずに始めれば、失敗しても金銭的なダメージはほぼゼロです。
大切なのは、「早く失敗すること」です。
時間をかけて作り込んだものが失敗すると精神的ダメージが大きいですが、3日で書いた記事が読まれなくても「まあ、そんなものか」と笑って次に進めます。
「小さく失敗して、素早く修正する」。このサイクル(PDCAならぬ、Do→Check→Adjust)を高速で回すことが、個人で稼ぐための最短ルートです。
「前例がない」=「チャンス」と考える
役所では「前例がない」ことは却下される理由でしたが、ビジネスの世界では逆です。「前例がない」ことこそが、独自の価値(ブルーオーシャン)になり得ます。
「公務員が定年後に平日ツーリングを楽しむ方法」などというマニュアルは、どこにもありません。だからこそ、あなたがそれを実践し、発信すれば、それが唯一無二のコンテンツになります。
誰もやったことがないなら、あなたが最初の「前例」になればいい。そうワクワクできるようになった時、あなたは公務員マインドから完全に卒業できています。
事務処理能力を「資産」に変える方法
ここまで公務員マインドの弊害を述べてきましたが、一方で、私たちが培ってきたスキルには大きな価値があります。重要なのは、その「使い方」を変えることです。
文書作成能力の転用
公務員は、膨大な文書を作成し、複雑な制度を正確に伝える訓練を受けてきました。この「正確に伝える力」は、Webライティングや電子書籍の執筆において強力な武器になります。
ただし、役所の文書とWebの文章には決定的な違いがあります。それは「感情」です。
役所の文書は事実を淡々と伝えますが、読者が求めているのは「共感」や「体験談」です。
正確な情報をベースにしつつ、そこに「私はこう感じた」「こんな苦労があった」という人間味(ストーリー)を加えてください。あなたの堅実な文章力に体温が宿った時、それは読者を惹きつける強力なコンテンツに変わります。
信頼性という最強の武器
ネット上には怪しい情報があふれていますが、その中で「元公務員」という肩書きは、一定の「信頼感」を与えます。
「元税務職員が語る」「元土木課職員が教える」といった切り口は、それだけで権威性(E-E-A-T)を高めます。
ただし、ここで「先生」として振る舞うのはNGです。あくまで「読者と同じ目線に立った、少し詳しい先輩」として振る舞うこと。
かつての地位やプライドを捨て、読者の悩みに寄り添う姿勢を見せた時、あなたの過去のキャリアは輝く資産として機能し始めます。
定年後の自由を手に入れるために
あなたが「公務員マインド」を脱却しようとする本当の目的は何でしょうか。
それは、単にお金を稼ぐことだけではないはずです。
組織の論理に縛られず、自分の意志で人生をコントロールする「自由」を手に入れること。
平日の空いた道路をバイクで駆け抜け、好きな時に旅に出る。再雇用先で元部下に頭を下げることなく、自分のスキルで誰かに感謝される。
そんな生活は、待っていてもやってきません。誰かが用意してくれるものでもありません。
「前例踏襲」の安全地帯から一歩踏み出し、「トライ&エラー」の荒野へ飛び出した人だけが、その自由を掴み取ることができるのです。
「退職金」を守るためにも攻めが必要
皮肉な話ですが、守りの姿勢だけでは資産を守ることも難しくなっています。
インフレや増税、社会保険料の負担増など、退職金を取り崩すだけの生活には不安がつきまといます。
「稼ぐ力」を身につけることは、経済的な安心を得るための最強の防衛策です。月5万円でも自分の力で稼げれば、年間60万円。これは資産運用で2000万円を年利3%で運用するのと同じ効果があります。
今日から始める「小さなエラー」
この記事を読み終えたら、何か一つ、小さな「エラー(失敗)」をするつもりで行動してみてください。
- X(旧Twitter)で、思ったことを投稿してみる。
- 興味のあった分野の本を1冊買ってみる。
- ブログのタイトル案をノートに書き出してみる。
どんなに小さなことでも構いません。「上司の決裁」なしで、自分の判断で行動した事実。それこそが、新しい人生の第一歩です。
完璧を目指さず、泥臭く、失敗を楽しみましょう。
私たちにはもう、守るべき「前例」なんてないのですから。


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