Kindle Unlimited(読み放題)がカギ!読まれるだけでチャリンと稼ぐKENPの仕組み

読まれるだけでチャリンと稼ぐKENPの仕組み 電子出版とブログ
読まれるだけでチャリンと稼ぐKENPの仕組み

「電子書籍なんて、有名な作家じゃないと売れないでしょ?」

もしあなたがそう思って出版をためらっているなら、それは非常にもったいない誤解です。実は、私たちのような無名の個人がKindle出版で稼ぐためのメインルートは、「本を売ること」ではありません。「読まれること」なのです。

Amazonには「Kindle Unlimited」という読み放題サービスがあります。この会員にあなたの本が読まれると、なんと「1ページめくられるごと」に報酬が発生します。購入されなくても、最後まで読まれなくても、読まれた分だけチャリンと収益になる。この「KENP(ケンプ)」と呼ばれる仕組みこそが、退職後の元公務員である私が、安定して毎月10万円以上の印税を得ている秘密の源泉です。

本記事では、このKENPの収益化メカニズムを初心者にも分かりやすく徹底解説します。なぜ「売る」より「読まれる」方が簡単なのか。どうすれば読了率を上げて収益を最大化できるのか。私の5年間の実証データ(印税の累積額は、すでに540万円を超えました。)に基づいた、堅実な「自分年金」の作り方をお伝えします。

「売る」ハードルは高いが「読ませる」ハードルは低い

ビジネスの基本は「商品とお金の交換」ですが、電子書籍の世界には少し特殊なエコシステムが存在します。それが、月額制の読み放題サービス「Kindle Unlimited」です。

ユーザーは月額980円を支払うことで、対象となっている200万冊以上の本を好きなだけ読むことができます。この「好きなだけ」というのがポイントです。ユーザーはお金を払って本を買うわけではないので、「面白くなければ読むのをやめればいい」「とりあえずダウンロードしてみよう」という軽い気持ちで本を手に取ります。

財布の紐が緩む「読み放題」という心理

想像してみてください。あなたが書店で1,500円の実用書を買う時、著者の経歴を見たり、目次を吟味したり、Amazonのレビューを確認したりと、慎重になるはずです。「失敗したくない」という心理が働くからです。

しかし、読み放題サービスの会員であればどうでしょうか。気になったタイトルの本があれば、著者が誰であろうと、とりあえずタップして中身を開きます。そこに「購入」という金銭的な痛み(ペイン)がないからです。

私たち無名の著者にとって、この「心理的ハードルの低さ」は最大の武器になります。購入してもらうための高度なセールスライティングや、派手な宣伝活動ができなくても、「タイトルが面白そう」「表紙が気になった」というだけで、読んでもらえるチャンスが巡ってくるのです。

チャリンと稼ぐ「KENP」の仕組みを完全解剖

では、読み放題で読まれた場合、私たち著者には一銭も入らないのでしょうか? いいえ、ここで登場するのが「KENP(ケンプ)」という独自の収益システムです。

KENP(Kindle Edition Normalized Pages)とは

KENPは、簡単に言えば「Kindle Unlimitedの会員に読まれたページ数」のことです。Amazonは、ユーザーがどの本を何ページ読んだかを正確に計測しています。

そして、その「読まれたページ数」に応じて、著者に対して分配金が支払われます。本が購入されなくても、最後まで読まれなくても、極端な話、最初の10ページだけ読まれて閉じられたとしても、その「10ページ分」の収益は発生するのです。

1ページいくら? 気になる「KENPレート」の決まり方

気になる報酬単価ですが、これは固定ではありません。Amazonが用意している「KDPセレクトグローバル基金」という分配原資の総額を、その月に全世界で読まれた総ページ数で割って算出されます。これを「KENPレート」と呼びます。

時期によって変動しますが、ここ数年の日本のレートはおおよそ「1ページあたり約0.4円~0.5円」の間で推移しています。計算しやすいように、ここでは「0.5円」として考えてみましょう。

もし、あなたの書いた100ページの本が、1人の読者に最後まで読まれたら、収益は「100ページ × 0.5円 = 50円」です。「たった50円か」と思われるかもしれません。しかし、これが100人に読まれたら5,000円。1,000人に読まれたら50,000円です。

塵も積もれば山となる。まさにこの言葉通り、私のKindle収益の約6割はこのKENPによる配当金が占めています。ベストセラーを狙って一発当てるのではなく、コツコツと読まれるページ数を積み上げていく。これが、地味ながらも確実に資産を築く、元公務員らしい戦い方なのです。

KENPで稼ぐための絶対条件「KDPセレクト」

ただし、Kindleで出版すれば自動的にこのKENP報酬がもらえるわけではありません。この恩恵を受けるためには、「KDPセレクト」というプログラムに登録する必要があります。

KDPセレクト登録のメリット

KDPセレクトに登録すると、以下の3つの大きなメリットが得られます。

  • Kindle Unlimitedの対象になる: これにより、読み放題会員に読まれたページ数(KENP)に応じた報酬が発生します。

  • 購入時のロイヤリティが70%になる: 未登録の場合、販売価格の35%しか印税が入りませんが、登録すれば倍の70%になります(※価格設定等の条件あり)。

  • 無料キャンペーンが使える: 期間限定で本を無料で配るプロモーションが打てます。ランキングを上げたり、レビューを集めたりするのに有効です。

見逃せないデメリット「独占販売」の義務

一方で、登録には厳しい条件が一つだけあります。それは「Amazonでの独占販売」を約束することです。

KDPセレクトに登録している期間(90日間ごとの自動更新)は、その本のデジタルデータを他の書店(楽天koboなど)で販売することはできません。さらに注意が必要なのは、「自分のブログやSNSで無料で公開することも禁止」される点です。

「ブログに書いてある内容をまとめて本にする」という手法は有効ですが、本として出版しKDPセレクトに登録した時点で、元のブログ記事は非公開にするか、大幅に内容を変える必要があります。Amazon以外の場所でその内容が読める状態にあると、規約違反となり、最悪の場合アカウント停止などのペナルティを受ける可能性があります。

この「独占販売」という制約と引き換えに、「読み放題からの収益」という果実を得る。これがKDPセレクトの契約です。私たちのように、販路をAmazon一本に絞って効率よく稼ぎたい個人作家にとっては、メリットの方が圧倒的に大きいと言えるでしょう。

読了率を高めて収益を最大化するテクニック

KENPの仕組みが分かったところで、次は「いかにしてたくさん読んでもらうか」という戦略の話に移ります。KENPは「読まれたページ数」が全てです。つまり、ダウンロードされたとしても、最初の1ページで「つまらない」と閉じられてしまえば、収益は0.5円で終わります。

読者を最後のページまで連れて行くための、私が実践している具体的なテクニックをいくつか紹介します。

「目次」は必ずリンク機能をつける

電子書籍において、目次は単なるリストではありません。読者が興味のある章へひとっ飛びするための「ワープ装置」です。Wordなどで原稿を作る際、必ず目次機能を使って、クリック(タップ)すればそのページに飛べるように設定してください。

読み放題ユーザーは、「自分の知りたい答え」を求めて本を開きます。冒頭から順番に読むとは限りません。目次から興味のある結論部分へ飛んでもらう。そこが面白ければ、また前の章に戻って読んでくれる。こうして回遊してもらうことで、既読ページ数は積み上がります。不親切な目次は、即離脱の原因になります。

前置きは短く、結論を急ぐ

紙の本では、情緒的な「はじめに」が数ページ続くこともありますが、Kindleでは逆効果です。スマホで読んでいる読者はせっかちです。長すぎる挨拶や、著者の自分語りが続くと、「なかなか本題に入らないな」と飽きてアプリを閉じてしまいます。

「はじめに」は簡潔に。「この本を読むとどんなメリットがあるか」を提示したら、すぐに第1章の結論へ入る。このスピード感が、読了率を高める秘訣です。

1ページあたりの文字数を詰め込みすぎない

公務員の作成する文書は、A4用紙にびっしりと文字を詰め込むことが美徳とされることがありますが、電子書籍ではタブーです。多くの読者はスマートフォンで読んでいます。小さな画面に文字がぎっしり詰まっていると、それだけで読む気を失います。

適度な改行、空白行を入れ、リズムよくページをめくらせる工夫が必要です。実は、Kindleのページ数は文字数だけでなく、画像や改行も含めたデータ量で換算される側面があります(※正確なKENP算出ロジックは非公開ですが)。読みやすさを追求して余白を作ることは、読者のストレスを減らし、結果としてどんどんページをめくってもらえる=収益が増える、という好循環を生みます。

「シリーズ化」こそが最強のストック戦略

最後に、KENP収益を爆発的に増やすための最強の戦略をお伝えします。それは「シリーズ化」です。

1冊の本を読み終えた読者は、その時点であなたへの信頼感が高まっています。「この人の本は分かりやすかった」「役に立った」と感じてもらえれば、次の本も読んでみたくなるのが人情です。

もし、あなたが「退職後の手続き」に関する本を書いたなら、次は「退職後の節税」の本、その次は「退職後の趣味」の本、というように、関連するテーマで2冊目、3冊目を出版してみてください。そして、それぞれの本の巻末に、他の本の紹介リンクを貼るのです。

Kindle Unlimited会員であれば、追加料金なしで次の本も読めます。これにより、1人の読者があなたの本を次々と読んでくれる「回遊」が起こります。

1冊なら100ページ(50円)で終わっていた関係が、シリーズ5冊を読破してもらえれば500ページ(250円)になります。これが積み重なることで、月に数万円、十数万円という安定した収益基盤が出来上がっていきます。単発のヒットを狙うのではなく、自分の本棚全体で稼ぐ。これぞまさに、長期的な「自分年金」の構築です。

まとめ:0.5円の積み重ねが未来を拓く

KENPの仕組みについて解説してきました。

  1. Kindle Unlimited会員は「購入」のハードルがないため、無名の本でも手に取ってくれる。

  2. 読まれたページ数に応じて報酬(KENP)が入るため、売れなくても稼げる。

  3. KDPセレクトに登録し、Amazon専売にすることが条件。

  4. 読みやすい構成とシリーズ化で、一人当たりの読書量を最大化する。

1ページ0.5円という数字は、一見すると微々たるものに見えるかもしれません。しかし、あなたが寝ている間も、遊んでいる間も、日本のどこかで誰かがあなたの本をめくってくれている。その一瞬一瞬が、チャリンチャリンと音を立ててあなたの口座に積み上がっていくのです。

特別な才能も、高額な初期投資も必要ありません。必要なのは、今持っている知識をパソコンに打ち込み、世に出す勇気だけです。退職後の不安を消し去るための「自分年金」。まずは最初の1ページから、積み上げていきませんか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました